「固有種」「固有名詞」などの言葉がありますが、医学でも「固有感覚」などと【固有】という言葉が使われることがあります。 固有を簡単に言えば 【その範囲内に『だけ』あるもの】ですね。 固有感覚をすごく簡単に言えば 【自分の内側に『だけ』ある感覚】です。
もう少し言うと何を感じているか何をしたら良さそうなのか、何が自分にとって大事か、などの基礎になる大切な感覚です。そういった感覚が研ぎ澄まされると少なくとも身体的には自分のことが分からないという事はかなり減りますし、意外とそういう部分がハッキリすることで気持ちや思考もハッキリしてくるものです
臨床の現場にいると、そういった【自分の内側の感覚】が分からなくなっている人をとても多く見かけます。
深く呼吸をしたり運動をして重心や力の場所を感じてみたり、皮膚の感覚を感じてみたりしてますか? 誰かのすること、誰かの言う事など 【自分の外側への意識】ばかりになっていませんか?
今やAIや〇〇やってみた動画、仮想空間などの時代です。
誰かの考え、誰かの体験、仮想の体験、そういった自分以外の情報を何でも追体験できてしまう世の中になっているからこそ、自分自身の実際の体験がより重要になっていきます。 自分が実際に体験して、内側の感覚を育んでいきましょう。